運動は何もしないくせに、好きなものを好きなだけ食べるという過食生活を
続けていると、内臓周辺に体脂肪が溜まり、
ポッコリお腹が特徴の内臓脂肪型肥満に陥ってしまいます。
内臓脂肪型肥満は、いずれ、高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病を
招くことになります。
なので、こうした危険な状態になる前に、早急にダイエットをスタートし、
内臓脂肪型肥満を改善しなければなりません。
まずは、筋力トレーニングと有酸素運動です。
ただし、栄養バランスのよい食事を適量分だけ、
規則正しく摂るという食生活が大前提となります。
体に溜まった体脂肪を減らすには、1日当たりの総消費エネルギー量が、
総摂取エネルギー量を上回るという赤字収支の生活習慣を作ることが必要で、
これはダイエットの基本中の基本となります。
そのためには、まず、筋力トレーニングで筋肉量を増やせば、
消費エネルギー量を高めることができます。
人の体の中で、エネルギーを最も多く消費してくれるのは、筋肉なので、
筋肉量を増やせば、自然と消費エネルギー量もアップするというわけです。
さらに、筋力トレーニングを行うと、成長ホルモンが分泌されます。
この成長ホルモンは、脂肪細胞に作用して、
体脂肪を脂肪酸とグリセロールに分解してくれます。
しかし、体脂肪を分解しただけでは、血液中に放出したという状態で、
まだ体脂肪が燃焼されたわけではありません。
そこで、ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動を行えば、
血液中の脂肪酸とグリセロールをエネルギーとして消費され、
体脂肪の減少につながり、ダイエット効果が得られます。
ですが、特に高血圧の人は、無理をすると、瞬間血圧が上昇するので注意が必要です。
高血圧の人は、低負荷のトレーニングを行い、呼吸を意識しながら、
決して力まないことが大切です。
また、頭を下げたり、上げたりすることを繰り返す運動は、
血圧を急上昇させる恐れがあるので、
こういったトレーニングは、できるだけ控えるようにしましょう。
有酸素運動も同じで、息がハァハァするような激しいジョギングは避けて、
ウォーキングのような軽い運動を毎日続けるのが理想的な運動になります。
しかし、実際は、仕事や家事などで時間に追われて、
運動する時間を作れないという人は多いのではないでしょうか。
そんな人は、日頃の生活習慣の中で、
積極的に体を動かそうという意識を持つだけでも十分です。
例えば、自転車で買い物に行くところを歩くようにしたり、
普段、エレベーターやエスカレーターに乗るところを階段にしたりするだけで、
ダイエットにとっては、かなり大きな違いになります。
そもそも、日常生活の中で、仕事や家事、買い物へ行くなどで、
体を動かすということ自体、軽い有酸素運動になります。
ですが、筋力トレーニングは、わざわざスポーツジムなどに行かなくても、
自宅で簡単に行えて、しかも、10分程度でも効果が期待できるトレーニングは
たくさんあるので、しっかり行いましょう!
あくまでも無理はしないようにして下さい。
頑張り過ぎると、長続きしませんし、怪我する危険性もあります。
長期計画で長続きできるレベルの範囲で行いましょう。