20歳代の若い頃は、スリムでカッコいいスタイルでも、
スタイルを維持するためのことを何もしていないと、
40歳を過ぎた頃から目立って筋肉が衰え、内臓に脂肪が溜まるようになり、
お腹がポッコリと出てスタイルも崩れてきます。
40歳代になり「若い頃と食事量は変わらないのに、太ってきた・・・」
と感じている方は多いと思いますが、筋肉量の減少から基礎代謝量が低下すると、
1日あたりの総消費エネルギー量が減ってしまい、
若い頃と同じ食事量と生活リズムを続けていれば、
太ることは必然的な結果となります。
さらに、このまま何の対策も講じないで過ごし、
体脂肪が蓄積して太り続けては大変なことになりますし、肥満は健康の大敵です。
こうして肥満体型に陥ってしまった方の中には、
健康診断でメタボリックシンドロームと診断されたことがあるのではないでしょうか。
メタボリックシンドロームとは、お腹の内臓の周囲に脂肪が溜まる内臓脂肪型肥満で、
中性脂肪、血圧、血糖値を測定して、このうち2項目以上、
基準値を超えた場合に指摘され、
さまざまな生活習慣病になる危険性の高い状態のことをいいます。
見た目としては、男性の場合、ウエスト周りが85cm以上、
女性で、90cm以上がメタボリックシンドロームの目安になります。
このメタボリックシンドロームといわれる肥満体型は、
糖尿病、心筋梗塞、脳卒中など、命にかかわる危険な病気になるリスクを高めるので、
早急に肥満を改善しなければなりません。
☆ 内臓脂肪型肥満と皮下脂肪型肥満
体に蓄積する体脂肪は、内臓のまわりに付く「内臓脂肪」と
皮下に溜まる「皮下脂肪」の2つがあり、
内臓脂肪による肥満を「内臓脂肪型肥満」、
皮下脂肪による肥満を「皮下脂肪型肥満」といいます。
また、皮下脂肪による肥満は、女性に多く、
下半身を中心に蓄積され丸みをおびるので「洋ナシ型肥満」、
内臓脂肪による肥満は、男性に多く、
お腹まわりを中心に蓄積するので「リンゴ型肥満」とも呼ばれています。
そして、「内臓脂肪型肥満」の方が、
メタボリックシンドロームになり、危険な病気に結びつくことになります。
メタボリックシンドロームと診断されるのは、
とても危険な状態で早急な対策が必要ですが、だからと言って
慌てて間違ったダイエット法を行っては、さらに健康を害してしまいます。
内臓脂肪は“付きやすいけど落ちやすい”という特徴があります。
ですので、慌てずに、まずは、不規則な食事、食べ過ぎの食事を改め、
じっくりと正しいダイエット法を行えば、確実に内臓脂肪は減り始めます。
健康診断で、メタボリックシンドローム、あるいは、その予備軍と診断された方は、
さっそく、筋力トレーニングなどから始めてみましょう。