健康的に痩せるためのダイエット法として最も効果的で一般的なものが、
筋力トレーニングで筋肉をアップして基礎代謝量を高め、
リバウンドしにくく痩せやすい体を作ること、
それに、ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動を同時に行い
体脂肪を燃焼するという手法です。
しかし、忙しい人は、なかなかスポーツジムに通えなかったり、
太り過ぎで簡単には運動ができない方や汗を流したり、
単調な動作の繰り返しの運動が嫌い・・・ などという人には、
運動で痩せようとすることは、とても苦痛で、たとえ我慢して始めても、
長く続けることはできずに途中で挫折してしまいます。
そのような人は、毎日の食事の摂取カロリーを、しっかりとコントロールして
消費カロリーが摂取カロリーを上回るような
カロリー制限したダイエットをしなければなりません。
しかし、1日に1000キロカロリー近くも摂取カロリーを制限するような
無理な食事制限は、体に負担をかけ、必ずリバウンドを起こしてしまいますので
注意が必要です。
確かに、1日に1000キロカロリー程度を制限した食事を続ければ、
短期間で直ぐに体重は落ちていきますが、
ある時期から思うように体重が落ちなくなる停滞期に入り、
体が少ない摂取カロリーを感じて“省エネモード”になってしまいます。
“省エネモード”になると、体が体脂肪を蓄えるようになり、
筋肉をエネルギーとして使い消費するようになります。
この状態は、痩せるためには致命的な大問題で、
基礎代謝量が低下してリバウンドしやすく太りやすい体になるということです。
(基礎代謝量は、筋肉量と正比例します)
そもそも、無理な食事制限は、決して続けることができませんので、
止めた途端に、太りやすくなっている体は、あっという間に前の体重以上に太り、
悲しいリバウンド地獄に陥ってしまいます。
もし、食事制限で摂取カロリーを減らすなら、無理せずに、
1日あたり、150~200キロカロリー減くらいにコントロールするのが
体に負担もなく、最も続けやすい量だと思います。
単純に体脂肪1キログラムを約7000キロカロリーとして計算すると、
7000キロカロリー ÷ 200キロカロリー =約35日で、
体重が1キログラム減ることになります。
35日かけても、たった1キログラムと思うかもしれませんが、
このくらいのペースが体に負担もなく、無理なく続けられるダイエット法になります。
ただし、とても微妙なカロリー数なので、コントロールするのが難しくなりますし、
自分の適正摂取カロリー数をしっかり把握しておかなければなりません。
また、GI値の低い食品を選んで食べたり、食品の食べる順番を変えたり、
よく噛んで時間をたっぷりかけて食べるなど、いろいろ食事を工夫してみることで、
ダイエット効果が高まります。