自分のポッコリと出たお腹やブヨブヨになった二の腕を見て
「痩せてスリムな体型に戻りたい・・・」と願い
ダイエットを志そうとする人は多いのではないでしょうか。
しかし、そんな人たちは「楽して簡単に痩せられるダイエット法」や
「有名人の〇〇さんが痩せたダイエット法」などといった謳い文句に惹かれ、
魔法のようなダイエット法や有名人が実践している流行りのダイエット法に
すぐに飛びついてしまいます。
しかし、その結果は・・・。
実際、巷では、さまざまな流行りのダイエット法が登場し、
数ヵ月経つとブームが去り、消えていきます。
このようなサイクルが毎年のように繰り返されているダイエット業界の現実ですが、
本当のダイエット法の基本は、いつの時代でも変わらないものです。
健康的に痩せるダイエットの手法は、いかに基礎代謝量を高めて、
余分な体脂肪を減らすかということになりますが、
その前に、日々の食事の仕方が最も重要になります。
いくら効果的な運動で消費量を高めても、
それ以上のエネルギーを食事から摂取していては何の意味もありません。
実際、体重の増減を大きく左右するのは日々の食事で、
ダイエット成功の約80%は食事の仕方によるといわれています。
しかし、中には、手軽に行えるということで無理な食事制限をしたり、
「糖質が体脂肪につながる・・・」と聞けば、
無理して主食の炭水化物を控えたりして、
基本的な栄養素の知識がないまま安易な考えで実践し、結局は失敗に終わり、
最悪は体調を崩して美容面にも悪影響を及ぼすことになります。
健康的に痩せるための基本的な食事は、
栄養バランスの良い食事を適正分だけ規則正しく摂るということです。
そして、口から摂り込んだものは、体内で消化・吸収され、
さまざまな体の機能や細胞、筋力のためなどのエネルギーとして活用されます。
これらの働きには、さまざまな栄養素が関わります。
ただ一口に「栄養バランスの良い食事」といわれても漠然としていると思うので、
まずは五大栄養素を理解しましょう。
人が生命を維持するために必要な栄養素は、約40~50種類あるといわれています。
その中で「炭水化物(糖質)」「タンパク質」「脂質」を三大栄養素、
さらに「ビタミン」「ミネラル」の2つを加えて五大栄養素と呼んでいます。
三大栄養素の「炭水化物(糖質)」「タンパク質」「脂質」は、
体を動かすエネルギーや体を作る材料になり、
「ビタミン」「ミネラル」は、エネルギーはありませんが、
ほかの栄養素の働きを助けて体の調子や代謝をサポートします。
最近は、栄養学が進み五大栄養素の他に、体内のデトックスに効果的な「食物繊維」、
健康や美容に欠かせない「ファイトケミカル」も重要視されています。
このように、それぞれの栄養素には、それぞれの働きがあり、それを理解したうえで、
自分に合った栄養素をバランス良く摂り入れる必要がありますが、
現代の日本人の食事は「炭水化物(糖質)」「脂質」を摂り過ぎて
「タンパク質」「ビタミン」「ミネラル」は不足しがちという傾向にあるようです。
「炭水化物(糖質)」「脂質」の摂り過ぎは肥満につながり、
「タンパク質」不足は筋肉の減少につながり太りやすい体に向かっていきます。
また、巷では「〇〇を食べるだけで痩せる・・・」
などと謳った数多くのダイエット法が氾濫していますが、
それらの中には科学的根拠がなく、ウソやまやかしというものが含まれています。
まずは五大栄養素に加えて「食物繊維」「ファイトケミカル」の栄養素の働きを
自分自身で学び、理解して、
自分に合った栄養バランスを考えた食事を摂るように心掛けましょう。
それが健康的に痩せるダイエットの成功につながります。