最近は、街のあちこちにスポーツジムがオープンし、
多くの方が筋力トレーニングに励んでいるという状態です。
しかし、会社勤めしている方などは毎日忙しい中、常に時間に追われ、
なかなかトレーニング時間を確保することができなくて、
週１～２回くらいしかジムに通えないという方も多いのではないでしょうか。
そんな方たちのトレーニング方法としては、
例えば、１日目の筋力トレーニングは、主に、胸、肩、下背、腹を鍛え、
２日目は、脚、背、腹といった方法で分割して行う方法がいいかと思います。
それとは逆に、いつでもジムに通えるという方は、
毎日、筋力トレーニングを続けて、どんどん筋肉を成長させたいと思っているような
モチベーションの高い人が多いのではないでしょうか。
ですが、同じ部位を毎日続けてトレーニングするなど、
やり過ぎは、逆に筋肉の成長を妨げることになってしまいます。
筋肉は、トレーニングによって筋肉組織が破壊された状態になります。
すると、筋肉は、前のトレーニングのダメージ程度では破壊されないように、
それ以上の強いレベルの筋肉を作ろうとして、筋肉繊維を再合成します。
この現象を「超回復」と呼びますが、この「超回復」を起こすためには、
体内から筋肉の材料となる栄養素を補給して、破壊された筋肉繊維を再合成して
強度をアップするための時間が必要になります。
ようするに、筋力トレーニングの後は、
筋肉の材料となるタンパク質などの栄養素をしっかり摂り、
さらに、十分な休息を取らなければならないというわけです。
野球、サッカー、バスケット、テニスなど、
それぞれの競技の技術を習得するには、毎日、練習することが理想で、
やればやるほど、その技術がレベルアップしますが、
筋肉を成長させるには、「超回復」の現象を起こすことが必要で、
十分な休息を取るために一つの部位を週２回くらいのペースで鍛えるという頻度が
一般的になります。
また、筋力トレーニングとは、
筋肉を疲労させ、筋肉線維を破壊して「超回復」を起こすことが目的になります。
それでは、トレーニング後、一体どれくらいの休息を取ればいいのでしょうか？
一般的に、普段やり慣れているトレーニングなら、
最低４８～７２時間といわれています。
筋肉が再合成している期間は、
食事から摂った栄養素の中のアミノ酸を合成して新しいタンパク質を作り、
それを材料にして筋肉は太く成長しますが、
その間の休息時間として、最低、４８～７２時間が必要となります。
ですが、超ハードなトレーニングや慣れないトレーニングをした後は、
完全に再合成されるまでに、１０～１４日間もかかるといわれています。
同じ部位の筋肉を鍛える場合は、最低でも４８～７２時間の休息を取り、
無理のない強度のトレーニングから始めることが大切です。
自分の体力とトレーニング方法、そして、トレーニングの頻度と休息を合わせて考え、
無理のない計画でトレーニングを始めましょう！
