筋力トレーニングによって筋肉を鍛えて成長させるには、
破壊された筋肉を再合成するための重要な栄養源であるタンパク質(プロテイン)が
必要で、そのタンパク質(プロテイン)を適正量分、摂り続けることが大切です。
幸いにも現在は、ドラッグストアーやコンビニなど、
さまざまなところで手軽にタンパク質が摂取できるプロテインパウダーや
プロテインバーなどのサプリメントが販売されています。
もともとタンパク質(プロテイン)摂取は、筋力トレーニングや
特別な運動をしてなくても、健康な体を維持するためには必要な栄養素です。
一般的な人が健康な生活を送るために必要とされるタンパク質(プロテイン)の量は、
体重1キログラムあたり、約0.85~1グラムが目安とされています。
それに対して、筋力トレーニングによって筋肉アップを目指している人は、
体重1キログラムあたり、だいたい1.5グラムぐらいが必要です。
しかし、極端に多量のタンパク質(プロテイン)摂取は、腎臓などに負担がかかり、
逆にデメリットになることがあり、また、余分な体脂肪を蓄えることになります。
そして、タンパク質(プロテイン)を摂るタイミングも重要です。
ある実験データによると、トレーニング直後(30~60分後)に
約10グラムのプロテイン摂取が、筋肉の成長に最も効果的とされていますが、
基本的には、一気にドカ飲みではなく、朝、昼、晩の食事に合わせて、
1日、3~4回ぐらいに分けて、こまめに適量分だけ飲むことが大切です。
ただし、普段の食事から十分なタンパク質が摂れているなら、
別にプロテインを飲む必要はありません。
ですが、ステーキなどを中心とした食事だけから必要なタンパク質量を
摂取しようとすると、どうしてもカロリーオーバーになってしまいがちです。
また、朝食は時間的な余裕がないので、
パンとコーヒーだけという人も多いかと思いますが、パンとコーヒーだけですと、
やはりタンパク質は不足してしまいます。
それなら、時間的な余裕のある晩ご飯の時に、
不足分を一気にドカッと摂取しようとしても、
体内で一度にタンパク質が処理できる量には限度があり、
1回でタンパク質を体内に取り入れることができる量は、
約30グラムといわれてます。
その量を超えると、肝臓で糖や脂肪に変えられて、体脂肪につながります。
せっかく、タンパク質を摂取しても限界以上の分は、糖や脂肪に変ってしまうので、
なんのためにタンパク質を摂取したのか分からなくなってしまうというわけです。
逆に、ダイエット中の人は、つい食事制限してしまい、
タンパク質が不足してしまうので注意しなければなりません。
タンパク質が不足すれば、筋肉量が減少してしまい、
ダイエットにはマイナスとなってしまいます。
基本的なプロテイン摂取は、普段の食事から不足する分をプロテインで補い、
さらに、1日あたりの総摂取カロリーを考え、適正量を一気ではなく、
こまめに飲むことが大切です。
そして、タンパク質(プロテイン)だけでなく、
栄養バランスのよい食事を摂るということもしっかり意識しておきましょう。