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「沈黙の臓器」と呼ばれる肝臓の働きは・・・

 

日本国内で、肝機能異常などのお悩みを抱えている人は、

全体の人工の3分の1にも上るといわれています。

 

さらに、40歳を超えると、その人口は急増して、

40歳は50%以上、60歳以上は65%以上と、

2人に1人以上は、肝臓に関する何らかのお悩みを抱えていることになります。

 

その要因の一つとして、年を重ねるとともに、仕事上の付き合いで

お酒を飲む機会が多くなり、ついつい飲み過ぎたり、食べ過ぎたりしてしまい、

肝臓に負担をかけていることになっているのではないでしょうか。

 

 

そんな肝臓は、一体、どんなしくみで、どんな働きをしているのでしょうか?

 

肝臓は、横隔膜のすぐ下の少し右寄りで、胃の隣に位置して、

ほぼ全体が助骨に覆われて、その重さは、体の中では最も重い臓器で、

約1~1.5キログラムにもなり、約3000億個の細胞から形成されています。

 

肝臓の中は「動脈」「静脈」「門脈」という3本の血管が出入りしており、

胃腸、膵臓、脾臓といった臓器からの血液は「門脈」を通って

肝臓に集まってから心臓に送られます。

 

その他に、肝臓で作られた胆汁が通る「胆管」と

胆汁を溜める袋の「胆のう」があります。

 

そして、肝臓の主な働きとしては

「代謝」「エネルギーの貯蔵」「胆汁の生成」「解毒」が挙げられます。

 

肝臓の働きとして一般的によく知られているのは、

アルコールや老廃物などを分解することだと思いますが、

実は、約2000種類以上の酵素が働いて、

500以上の仕事を担っているといわれています。

 

その中でも主要となる仕事が、口から摂取した糖、たんぱく質、脂肪などの栄養分を

体内で使えるようにエネルギーとして作り出す「代謝」。

 

脳は、1日中エネルギーを必要とするので、これらに対処するために、

いつでもエネルギーの供給ができるような態勢を整え、

炭水化物などから摂取した糖分をグリコーゲンという形に変えて

蓄えるという「エネルギーの貯蔵」。

 

胆汁は、脂質の消化吸収を助けたり、不要物を排泄するための役割を担っていますが、

そのための「胆汁の生成」。

 

体に有害な物質をさまざまな化学反応で尿や胆汁に排泄するという

解毒作用を行っていますが、その働きが「解毒」。

 

これらの4つが肝臓の主な働きとなります。

 

しかし、これらの働きに異変が起こっても、すぐに症状としてあらわれないため、

肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれています。

 

問題なのは、何らかの不調があらわれた時は、

かなり進行してしまっているということです。

 

肝機能の不調が起こらないように、普段から、アルコールはほどほどにして、

さらに、十分な睡眠時間を確保し、栄養バランスの良い食事を摂り、

ストレスを溜めないなどの規則正しい生活習慣を心がけましょう。

 

 

 


 

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