40~50歳代になって健康診断を受けたときに、肥満を注意され、
肝臓や血圧の数値まで指摘されるというケースはよくあることです。
学生の頃は、体を動かすことが多かったけど、
社会人になってからは、1日中、ディスクワークで座りっぱなしで、
休日も家でゴロゴロしたりと全く運動する機会のない生活。
さらに、毎晩、好きなだけお酒を飲んで、
高カロリーの食材ばかりを食べるという食べ過ぎの食スタイル。
このような生活習慣を送っていると、余分な脂肪がどんどんお腹に溜まり、
体型もお腹がポッコリと出て肥満化していきます。
そして、太るだけでなく、血液もドロドロ化してしまいます。
こうしたことが続き、40~50歳代くらいになると、
体にさまざまな悪影響が出るようになります。
運動不足と食べ過ぎの食事の影響で余分なエネルギーは、
血液中の血糖や中性脂肪という形であらわれ、
これらは血液の粘度を高める特性があるので、
血液がドロドロになってしまうわけです。
このドロドロ血液が、一時的なものであれば、サラサラ血液に戻りますが、
運動不足と食べ過ぎの食事が長く続くとドロドロ血液が慢性化してしまいます。
このような状態は、現在、
メタボリックシンドロームと呼ばれる生活習慣病と診断され、
脳梗塞や心筋梗塞、糖尿病など、
命にかかわる傷害をもたらされることになります。
もし、健康診断で、このようなメタボリックシンドロームと診断されたら、
さっそく、ダイエットを行う必要があります。
ドロドロ化した血液をサラサラに改善し、お腹に溜まった脂肪も解消するには、
やはり、運動が最も効果的です。
ですが、いきなり呼吸が苦しくなるようなハードな運動ではなく、
心拍数が少し上がって軽く汗ばむ程度の軽い運動が有効です。
理想は、筋力トレーニングの後に、
ウォーキングやジョギングなどの軽い有酸素運動を行うのが
最も効果的な運動になりますが、
実際に、会社に勤めている人などは、
なかなか運動する時間は持てないと思います。
まずは、自分が無理なくできることから、始めてみましょう。
わざわざ高い会費を払って、スポーツジムなどに通わなくても、
最初は、通勤や買い物などの時は、できるだけ歩いたり、
エレベーターやエスカレーターに乗らずに階段を使うなど、
日頃の生活習慣の中で、積極的に体を動かすという心がけで十分です。
もし、空き時間があるなら、
自宅で筋肉を鍛えるエクササイズを始めてみましょう。
そして、完全に毎日食べ過ぎという人は、
自分に適正な食事量を調べて、その食事を栄養バランスを考えながら
規則正しく摂るということが重要です。
いくらダイエットに効果的なことを行っても、
食生活が乱れていては、何の意味もありません。