30年くらい前は“酵素”と聞いても「酵素パワーの〇〇」という
洗濯洗剤のコマーシャルのフレーズくらいしか思い浮かびませんでしたが、
近年は、人が生命活動をするうえで絶対不可欠な栄養素で、
ダイエットにも大きく関係することが多くの人に知られるようになりました。
そんな酵素は、人の健康を守るためだけでなく生命を維持するために
絶対に欠かせないもので、人間だけでなく、地上で生きているすべての生物は、
酵素ならびにDNAから成り立っています。
ようするに、体内に酵素が存在しなければ、体を動かすことも、呼吸をすることも、
臓器を働かせることも、会話をすることも、考えることもできないというわけです。
これだけ重要な酵素は、人の体内に1万以上の異なった酵素が
存在しているといわれていますが、それらを大きく分けると、
まず、もともと体内に存在している「潜在酵素」と、
食事などの外部から摂り入れる「外部酵素」になります。
さらに、「潜在酵素」は、食事で摂り入れたものを消化するために使われる
「消化酵素」と、人が生きていくためのすべての生命活動に使われる
「代謝酵素」の2種類に分かれます。
これらの酵素が体内でたっぷり存在して働いていれば、健康的な体を維持できますが、
残念ながら体内の潜在酵素は、年齢を重ねるとともに加齢の影響で
減少してしまいます。
また、暴飲暴食など、食べ過ぎの食生活を続けたり、
肉料理や揚げ物など高カロリーの料理ばかり食べていると、
多量の消化酵素が使われてしまいます。
そして、消化酵素が多量に使われて不足状態に陥ると、
今度は、代謝酵素が消化のために使われて、
代謝のために使う予定の酵素がなくなってしまいます。
このように潜在酵素が不足すると、新陳代謝が低下し、内臓脂肪が蓄積しやすくなり、
免疫力も低下してさまざまな不調があらわれてきます。
酵素不足の状態を引き起こさないようにするには、日頃の食事から
外部酵素をたっぷり摂り入れて、浪費された分をしっかり補うことです。
まずは、消化酵素を無駄使いしないような食事を心がけることが大切ですが、
生野菜、果物、サシミ、漬物、納豆、味噌など、
酵素がたっぷり含まれた食材を積極的に食べることが必要です。
ですが、ここで重要なのは、生の状態で食べるということです。
せっかく酵素が多量に含まれている食材でも、
加熱してしまうと酵素は分解されて不活性化してしまいますので、
生で食べるということが重要なポイントです。
最近は、酵素ダイエットの人気から、
酵素液ドリンクや酵素入りサプリメントなどが数多く販売されています。
これらの商品は、高額なものもありますが、
いつでも、どこでも手軽で簡単に、酵素を摂取できるので、とても便利です。