最近は、スポーツジムなどで、
プロテインパウダーを水と一緒にシェイカーに入れて、
シャカシャカ振っている光景をよく見かけます。
また、ドラッグストアーやコンビニなどでは
「プロテイン〇〇」といった商品をよく見かけるようになりました。
こうした状況は、筋肉を成長させるためにはタンパク質摂取が不可欠
ということをしっかり認識するようになり、
多くの人がプロテインを利用するようになったためですが、
必ずしもサプリメントのプロテインを摂らなければならない
というわけではありません。
基本は、朝、昼、晩の3食から十分な量のタンパク質を摂ることです。
ですが、毎食、肉や魚を料理するのは面倒で大変ですし、
脂質も多く含まれてしまい、どうしてもカロリーオーバーになりがちなので、
手軽にタンパク質が摂れて、しかも低カロリーというサプリメントのプロテインが
重宝します。
そして、せっかくタンパク質、またはサプリメントのプロテインを摂取するなら、
できるだけ良質のタンパク質を摂るようにしましょう。
食事から取り込まれたタンパク質は、
胃や腸で一旦、アミノ酸へと分解されて全身の各部位に送られ、
そこで働くタンパク質として再合成されます。
この時、タンパク質から分解されるアミノ酸は、
イソロシン、ロイシン、リジン、メチオニン、フェニルアラニン、スレオニン、
トリプトファン、バリン、ヒスチジンの9種類の「必須アミノ酸」と、
チロシン、システイン、アスパラギン酸、アスパラギン、セリン、グルタミン酸、
グルタミン、プロリン、グリシン、アラニン、アルギニン
の11種類の「非必須アミノ酸」の20種類に分かれます。
実は、各部位で働くタンパク質に再合成される時、
たった20種類のアミノ酸の組み合わせによって、
なんと、約10万種類ものタンパク質ができるそうです。
そして、この20種類のアミノ酸のうち、必須アミノ酸といわれる9種類は、
体内で合成することのできないことから「必須」という文字が付けられ、
この必須アミノ酸が十分に含まれているタンパク質が良質なタンパク質となります。
しかし、ある食材の栄養成分を見た時、タンパク質の含有量は分かっても、
アミノ酸の量やバランスまでは把握できません。
そこで、便利なのが、アミノ酸の含有量やバランスを分かりやすく数値化した
「アミノ酸スコア」です。
アミノ酸スコアが、100に近いほど必須アミノ酸がバランスが良く含まれて、
良質なタンパク質となります。
市販されているサプリメントのプロテインなら、
ほとんどがアミノ酸スコア100になるように配合されてますし、
豚肉、牛肉、鶏肉、魚類、大豆、豆腐、チーズ、卵などは、
スコア100の食材になり、穀類や野菜は、スコアが少し低くなります。
できるだけ良質のタンパク質を摂り、もしカロリーが気になるようでしたら、
サプリメントのプロテインを利用しましょう。