今は、余分な体脂肪を減らして体を引き締めようと考えた時、
糖質を制限する食事法が定着しつつあります。
以前は「摂取したカロリー数-消費したカロリー数=体脂肪」という考えが主流で、
摂取カロリー数と消費カロリー数をコントロールしながらの食事法が
痩せるためには最も効果的とされていました。
しかし、実際は、このような食事法を実践しても
なかなか痩せられないという人が少なくないという現実です。
残念ながら体は単純な計算通りにはいってくれませんし、
摂取したカロリーがストレートに体脂肪になるわけではありません。
では、どうゆう状態で体脂肪が蓄積されるのでしょうか?
実は体は「エネルギーが余っている・・・」と判断した時に、
体脂肪として蓄えられます。
日々の食事や飲み物から糖分を含む炭水化物を多量に摂取すると、
血液中の糖分が増えて血糖値が急上昇します。
これは体が「エネルギーが余っている・・・」と判断する状態になります。
すると、膵臓から多量のインスリンが分泌されて血糖値を下げる働きをします。
そして、インスリンによって血液中から下げられた糖分は、
筋肉、肝臓、脂肪などの組織に取り込まれます。
そこで問題なのは、取り込まれる糖分の先が、筋肉や肝臓だけでなく、
脂肪も含まれるということです。
当然、糖分を含む炭水化物の食品を多量に摂取すれば、
多量の糖分が体脂肪として蓄えられることになります。
なので、体脂肪を減らそうとするダイエット、
または、肥満体型を予防するには、まずは、糖質の多量摂取を控えることです。

しかし、今の日本の食生活の中には、驚くほど多くの糖質食品が溢れ返っています。
糖質の摂取には十分気をつけているものの、
うっかり口にしてしまうというケースはよくあるのではないでしょうか。
もちろん、口寂しい時のスナック菓子やチョコレート、グミをはじめ、
清涼飲料水やコーヒー、ココア、紅茶などにも多くの糖質が隠れています。
また、間食だけでなく食事の際も、フライドポテト、コロッケ、グラタン、
ドレッシング、焼き肉のタレなども多量の糖質を含みます。
これらの食品を全て控えるというのは無理なことなので、
それぞれの食品には、どれだけの糖分が含まれているかということをしっかり知り、
うっかり摂取してしまうというケースは絶対に避けるようにしましょう。
糖質は生命を維持するうえでエネルギーとして
絶対に欠かすことのできない栄養素ですが、主食となるごはん、パン、麺類、
パスタなどの炭水化物の食品には多量の糖質が含まれています。
主食の食べ過ぎに注意し、また、おかずとして食べるコロッケやフライドポテトと
主食の糖質ダブル摂取にも注意しましょう。
ちなみに、主食の炭水化物などから摂取した糖質は
体内で最小単位のブドウ糖に分解されますが、
これに対して果物に含まれる糖質は、おもに単糖です。
このブドウ糖と単糖を比べると、ブドウ糖はエネルギーになりやすいので
消費が速いですが、単糖はすぐに消費されないので、
体脂肪として蓄えられやすいという性質があります。
なので、ヘルシーというイメージがある果物ですが、
食べ過ぎには要注意ということになります。
