「何年もダイエットを続けているのに、なかなか思うように痩せられない・・・」
という人は、肝臓に脂肪が溜まった状態の脂肪肝が原因かもしれません。
健康診断で脂肪肝と指摘されるなど、よく耳にする言葉だと思いますが、
実際、脂肪肝については、
あまり実感がなく、危機感もないという人は少なくないようです。
しかし「最近、お腹がポッコリ出てきた・・・」
「運動する習慣がなく、筋肉が衰えてきている・・・」
「食事は主食から手をつけて、しかも腹いっぱいになるまで食べる・・・」
「甘いものやフルーツをよく食べて、味の濃い料理が好き・・・」
「毎晩、お酒を飲む・・・」など、
思いあたることがある人は、すでに脂肪肝になっている可能性があります。
実際、日本人の3人のうち1人にあたる約4000万人程度が
脂肪肝だといわれています。
一般的に“脂肪肝”と聞くと、
お酒好きの人が飲み過ぎが原因で起こる病気と思われているようですが、
お酒を全く飲まなくても糖質の摂り過ぎからなってしまう脂肪肝があり、
むしろ、こちらの糖質による脂肪肝のほうが日本人には多いとされています。
糖質が多く含まれている白米やパン、麺類などの炭水化物の食品や甘いものを
食べ過ぎていると脂肪肝になってしまうわけですが、
肝臓は「沈黙の臓器」といわれるように、自覚症状が出にくいので、
つい無自覚に糖質を摂り過ぎています。

では、そもそも肝臓とは、どんな働きをしているのでしょうか?
肝臓は内臓の中でも最も大きな臓器で脳より重く、
成人で1~1.5キログラムもあり、体重の約2.5%を占めます。
そして、肝臓の主な働きとしては
「栄養素の代謝」「エネルギーの貯蔵」「胆汁の生成」「解毒」が挙げられます。
「栄養素の代謝」は、食べ物に含まれる糖質、たんぱく質、脂肪などの栄養分を
分解・合成して体内で使えるようにエネルギーとして作り出します。
「エネルギーの貯蔵」は、いつでもエネルギーの供給ができるような態勢を整え、
食事から摂取した糖分をグリコーゲンという形に変えて蓄えます。
「胆汁の生成」は、タンパク質や脂質の消化吸収を助けたり、
不要物を排泄する役割を担っている胆汁を生成し、その胆汁は胆のうで蓄えられ、
必要に応じて十二指腸に送り出されて分泌されます。
「解毒」は、体に有害な物質をさまざまな化学反応で
尿や胆汁に排泄するという働きです。
これらが肝臓の主な働きとなりますが、
では、脂肪肝とは、一体どんな状態なのでしょうか?
脂肪肝を簡単にいうと肝臓に中性脂肪が溜まり過ぎた状態のことです。
食事から摂取したものは体を動かすエネルギーとして使われますが、
それが余ると中性脂肪として肝臓に蓄えられます。
通常は、体のエネルギー源であるブドウ糖が不足した時に、
それを補うために血液中に放出されます。
しかし、糖質を摂り過ぎるなど不摂生な生活が続くと、
肝臓に中性脂肪がどんどん蓄えられるようになり、
20%を超えると脂肪肝という判定になります。
さらに、余分な中性脂肪が増え続けると、今度は中性脂肪が溢れ出して
血液中に放出されるようになり、これが体脂肪となって蓄積して
肥満体型に向かうことになり、
最悪は肝炎や肝硬変、肝臓がん、糖尿病などの病気を招くことになります。

このような脂肪肝に陥ると、本来の肝臓の働きができなくなり、
血糖値を安定させることもできなくなってしまいます。
すると、体脂肪が蓄積しやすい体に変わり、
もちろん、いくらダイエットを続けても効果を得られないということになります。
今までの食生活や生活習慣を見直して、まずは脂肪肝の改善を急ぎましょう。
