現代社会は、会社のオフィスをはじめ、学校や家庭などでもパソコンの前に座り、
モニター画面を見ながら長時間の作業をするという機会が増えています。
さらに、作業が終わっても、今度は、長時間スマートフォンを操作したり、
テレビをひっきりなしに見続けたりという人もいらっしゃいます。
その結果、目を酷使して、かなりの負担となり、夜になると、まぶたが重くなったり、
ショボショボしたり、ズキズキと痛んだり、ひどい時は、頭痛がしたり、
肩や首がこったりすることも少なくありません。
こういった目をはじめとする全身の痛みや疲れがあらわれる症状を
「VDT症候群」と呼んでいます。
このVDTとは、Visual Display Terminalの略で、視覚表示端末という意味になり、
パソコンなどの作業であらわれる心身の不調ということです。
そんな疲れ目を解消するには、毎日の食事から、ビタミンA、ビタミンB群、
ビタミンC、ビタミンEの4種のビタミン類をバランスよく、
しっかりと摂取すれば効果的になります。
ビタミンAは、タンパク質とともに光を受けて感知する色素のロドプシンをつくり、
ビタミンB群は、視神経や筋肉の疲れ、視力の低下、眼精疲労を改善するなど、
さまざまな効果が期待できます。
そして、目の疲れに効果的として、よく知られている食べ物は、
アントシアニンを豊富に含むブルーベリーなどです。
そのブルーベリーに含まれるアントシアニンは、ポリフェノールの一種で、
目の疲れの解消など、目の機能向上の効果が期待できる栄養素です。
ですが、そう簡単にブルーベリーを食べ続けることはできないと思うので、
その時は、アントシアニンを豊富に配合したサプリメントなどが便利です。
そして、さらに効果的なこととしては、
目のまわりのマッサージや温めることがあります。
目のまわりのマッサージ方法は、左右の人差し指の側面で、
眉毛の上や目の下を中央から左右に数回こするだけです。
これだけのマッサージでも、目がスッキリとしてきます。
次に、目のまわりを温めて血行をよくすることです。
温める方法としては、タオルをお湯に浸したり、タオルを水で濡らして
電子レンジで加熱した蒸しタオルを使う方法もありますが、
おそらく使い捨てカイロが一番簡単だと思います。
その使い捨てカイロを両目に当てれば、徐々に目が気持ちよくなってきます。
ただし、目が炎症していたり、充血しているような場合は、
温めると、さらに、炎症や充血が悪化するので注意して下さい。
反対に冷やすようにしましょう。
日中、仕事でパソコンを使い続けることはどうしようもないかもしれませんが、
途中、何回かは目を休める休息をしっかり取るようにしましょう。