個人差はありますが、だいたい35~40歳くらいから代謝が低下し、
下腹部に脂肪が溜まりやすくなって体型が崩れてきます。
特に女性は、ポッコリとお腹が出るだけでなく、
ヒップも“垂れ尻”や“ピーマン尻”といわれる見た目の悪いヒップラインを招き、
さらに、背骨が湾曲して、いわゆる猫背という体型に陥り、
また、普段の生活でも、歩く速度が遅くなったり、つまずきやすくなったり、
腰痛が発生するなどして、どんどん老化を加速することになります。
このように年齢とともに体型が変化するのは老化による影響で、
人間として生きているうえでどうしようもないことですが、
中には、40歳どころか50歳を過ぎても、
美しいスタイルを維持している女性がいらっしゃいます。
この違いは、一体何なのでしょうか?
こうしたスタイルの違いに大きく関わっているのは、体幹の筋肉といえます。
もともと体内にある筋肉量と基礎代謝量は比例関係にありますので、
筋肉量が多ければ多いほど基礎代謝量が高くなり、
その結果、1日あたりの総消費エネルギー量が高くなって痩せやすい体となります。
10~20歳代は、そこそこの筋肉量があるので、姿勢が維持できて、
余分な脂肪も自然と燃焼されるわけです。
しかし、これといった運動を何もしないまま35歳ぐらいを過ぎると、
筋肉はどんどん衰えて減少し、基礎代謝量も並行して低下するので、
余分な脂肪は下腹部を中心に溜め込まれていきます。
しかも下腹部は、もともと筋肉量が少なく、広いスペースもあり、
体脂肪として溜め込むには最適な場所になります。
そして、体幹の筋肉が衰えると、姿勢を支えられなくなり、
骨盤も歪むなどして体型を維持できなくなり、スタイルが崩れてきます。
体幹とは、腕、脚、頭部を除いた胴体部分の筋肉のことで、
主に腹筋群、背筋群などを指し、姿勢を支える中心的な筋肉になります。
また、スポーツの競技でもパフォーマンスを高めるために
重要な役割を果たしています。
なので、さっそく体幹の筋肉鍛えるエクササイズを始めましょう!
体幹の筋肉が鍛えられれば、スタイルが良くなるだけでなく、
自律神経や血管にも影響を及ぼすので、冷え性や便秘が改善され、
更年期障害の悪化を防いだりしてくれます。
ですが、わざわざ高い会費を払ってスポーツジムなどに通わなくても、
自宅で簡単に体幹を鍛えられるエクササイズはたくさんあります。
最初は、背筋を伸ばしてまっすぐ立ち、
骨盤を意識しながらのモモ上げ足踏みなどの簡単なエクササイズでも十分です。
ネットで検索すれば、スロースクワットやレッグレイズ、
さらに、小尻エクササイズ、お腹エクササイズ、バストアップエクササイズなど、
自宅でできるさまざまなエクササイズがヒットしますので調べてみて下さい。
ただし、最初から無理をしてオーバーワークにならないように注意して下さい。
エクササイズが苦痛になると、継続できなくなってしまいます。